不織布は文字通り、織らない布などの特徴があります。一般的な布地は糸を使って織る、編むなどの工程で作り出されますが、不織布は繊維を一定方向やランダムに集積して、樹脂を使って接着して結合が行われるやり方、機械的に絡ませる、水流の圧力で繊維を絡ませるなど、色々な方法で作ることができる特徴を持ちます。そのため、製造コストも機械的や科学的などに応じて異なるものの、低価格で作り出せるなどからも大判サイズの不織布もリーズナブルな値段で買うことができるメリットもあるわけです。
ちなみに、不織布はドイツのフェルト業者がフェルトの代用品として製造を行ったのが始まりと言われています。毛くず・紡毛などを接着剤を使って固めて、それをフェルトの代用品にしたと言われているのです。これは不織布の第一号でもあり、その後ドイツやアメリカなどで研究開発が進められ、現代の不織布と同じようなものが生産されるようになるなどの歴史があります。
大判サイズともなると耐久性は悪くなるのではない、大判だと値段が高くなるのではないか、こうした疑問を持つ人も多いかと思われますが、不織布は大判などのサイズに関係なく耐久性を持つ布素材です。また、不織布は色々な繊維を使うことができるため、大判サイズに最適な素材を使えば大きなサイズの不織布を作ることができますし、当然耐久性も高くなるため安心して活用できるメリットを持ちます。中にはガラス繊維を利用した不織布もあり、寸法の安定性に優れていること、耐熱性や絶縁性が必要になる用途などで活用されています。